【 ととのえ飲食コラム 】
今回は、現場でよくある「早上がり」について考えてみました。
「今日は暇だから早上がり」、その一言がシフトの安定に影響するかもしれません
「今日は予約も少ないし、暇だから1時間早く上がっていいよ」
人件費を1円でも抑えたい。これは経営者として当然の感覚です。暇な時間に人を遊ばせておくのはもったいない、という判断そのものは間違っていません。
ただ、この「早上がり指示」には、目に見えにくいコストが一緒についてくることがあります。それが、スタッフとの信頼関係や、シフトの安定性です。
シフトは「お互いの時間を予約し合う」約束でもあります
店の都合で「今日は帰って」とシフトを削る。スタッフ側から見ても、「それなら自分の都合で休んでもお互い様」と感じるのは、ある意味自然な感覚です。この空気が広がると、急な欠勤対応に一番手間がかかるのは、社長自身かもしれません。
「早上がりで浮く数千円」と「シフトが安定することで減る、急な欠員対応の手間」。どちらが自店にとって価値が大きいか、一度天秤にかけて考えてみるのも一案です。
あえて「早上がりさせない」を選ぶという手も
「シフトに入っている時間は、店として必ず仕事を確保する。その代わり、皆も決まったシフトは守ってほしい」。この約束が、現場に責任感を生みます。
暇な時間には、普段できない清掃や仕込み、新人教育などをリスト化しておく。「暇だから帰す」ではなく「暇だからこそ店を磨く」時間に変える、という選択肢です。
早上がりを選ぶか、確保を選ぶか。正解はお店によって違います。まずは今週、「暇な時間にやること」を1枚のリストにしてみることで、次に暇な日が来たときの判断材料が1つ増えるかもしれません。